私はトイレが好きなんですが、だいたいそんなことを言うとびっくりされたり笑われたりします。
なんでトイレが好きなのか?
単純に美しいと思っているのもあります。
陶器の質感。さわったときのひんやりした感じとか。指ではじいた時の音とか。
あと、もともと人間の本音というか、素の人間というか、飾っていない、ありのままの人のあり方に興味があるのです。
トイレは本音が出るでしょう?
みんなとわいわい群れているけど、本当はちょっと一人になりたいとか、飲めないお酒飲んでぐでんぐでんになったときそばにいてくれるとか、私はおなか弱い子だったので、トイレは友達だったし、世渡りが下手だから、気疲れしたときに寄り添ってくれるのはトイレだなという感謝というかご恩がある。しかも今こうして働けて、それなりにちゃんとお客様と渡り合えてるのも、大好きなトイレに関連する仕事だから。
キャプテン翼というマンガで、
「ボールはともだち」
というセリフがありますが、私の場合は「トイレはともだち」ということになります。
私のトイレ愛?と似ている人がたくさん出てくるのが、少し古い本だけど妹尾河童さんの本です。
和田アキ子さんとか、おすぎさんとか、タモリさんとか、芸能界の大御所の人たちがまだ若かった頃のトイレに対する思い入れがたくさん出ていて、大好きな本でした。今は手元にないけど、いい本です。まだまだ洗浄便座はぜいたく品で、使っていない人もたくさんいる中で、こだわって洗浄便座を取り付けた思いとか、華やかな世界だけどたくさん苦労をしていて、外で働いて戦って、帰ってきてほっとして使うトイレへの思い入れというか、心に沁みます。
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